私たちの家庭に1つや2つあるごく普通のサイコロは、数を表す1~6の部分は彫っているのでその目ごとで彫る量が異なるため「実は面ごとに重さが違うんだって!!それってどういうこと?」って子どもに聞かれました。
そんなこと考えたこともなかった筆者は、最近我が家の子ども達がハマっているすごろくに使うサイコロについて調べてみました。
今回はサイコロについて以下のことを調査しました。
- サイコロの始まりとは?
- サイコロの目の出やすさは等しくないの?
- サイコロが完全重心で設計されるとどうなる?
サイコロの起源
サイコロの正確な起源についてはっきりとは分かっていません。
文明が始まるよりもずっと昔に使われていたと考えられるサイコロは、自然の中から得られるものだったようです。例えば・・・
- 木片・小石
- 木の葉
- 貝殻
- 動物の歯
- 動物の骨
木の葉がヒラヒラと落ちてその時によって表になったり裏になったりと違うことを利用して、何かを決める際に使ったことが最初なのかもしれません。そういう時に小石や、動物の歯や骨を使うこともあったのでしょうね。
今でもモンゴルでは動物の骨をサイコロとして使っています。骨を使う場合はくるぶしの部分なんだそうですよ‼
東京国立博物館東洋館の片隅にひっそりあるアジアの占いコーナーで、モンゴルの #おみくじ 的なシャガイ占いが体験できるよ。羊のくるぶしの骨4つをサイコロのように振ると、出た向きを4種類の動物に見立てた組み合わせで今の運勢や気になることのゆくえがズバリ。なにげによく当たる…かも!? pic.twitter.com/hhlkLLpMEZ
— 鏑木麻矢& botおみくじたん@充電中 (@omikujitan_bot) August 5, 2022
サイコロの目の出やすさは等しくない?
そう!サイコロの目の出やすさにはかたよりがあるのです!
冒頭で述べたようにサイコロというのは各面をその数によって彫る量が異なるので、面ごとに重さが僅かに違い、転がすと重い方が下になる確率が高くなるのです。
そして最も出やすい目が「5」なんだとか。
「5」の裏は「2」で、「5」は5か所彫られているのに対して「2」は2か所しか彫らない為、重さに偏りが生まれます。それは他の数の組み合わせよりも差が大きいので「5」が一番出やすくなるようです。えっ?「1」と「6」のほうが差は大きいじゃないか!と思われるかもしれませんが、「1」というのは他よりくぼみが深くて大きいのです。結果、「5」の面が一番軽いのですね。とはいえ、ほんの僅かな差ですから、見た目には分かりません。
でもそんな差があったなんてちょっと驚きではありませんか?
そしてもっと驚きなのが、「完全重心」のサイコロが存在するということ!!
サイコロが完全重心で設計されるとどうなる?
まず「完全重心」のサイコロとは、それぞれの面の重さを同じにして重心が真ん中にあるサイコロのことです。
どのように作られるかというと、まず各面を底面にしてそれぞれピラミッド型とイメージしてください。その6つのピラミッド型を組み合わせた立方体と考えるわけです。
そして肝心な重心の調整はというと、各面に彫る穴の深さがぞれぞれ違うそうです。6つのピラミッドごとに穴の数合わせて微調整してそれぞれを同じ重さにしているというわけです。また素材もチタンを使用するためサビにくいのでアンバランスになることも防げると言えます。
完全重心のサイコロが届いたよ🎲
— 八藤 英典(はっとう ひでのり) (@Hacchan0810) July 29, 2021
サイコロに、なぜ、ここまでこだわるのか・・・
本物を知ったら、買わずにはいられなかったのです・・・ pic.twitter.com/H8lrfbL0WP
おわりに
誰もが子どものころから親しみのあるサイコロ。
よくよく考えてみれば、彫られている穴の数が違えば面の重さが異なり、自然に重い方が下になるものです。一番彫られる量が少ない「2」が一番重いので下になることが多く、その裏側の「5」が出ることが確率的には一番多いなんて、筆者の私は今まで気にも留めておりませんでした。
僅かな差とはいえ出る目にかたよりがあるのなら「どうしていつも5ばっかり出るんだろう…」と言いながらすごろくを楽しんでいる我が家の子ども達に、いつか完全重心のサイコロをプレゼントしてあげたいと思いました。
コメント